2018-11-18(日) 87th 日高門別の海岸 ~四度目の挑戦、ついにマツカワが釣れた!?~
日頃、LINEで釣りの話題を交わしている釣り友から、今年最後のマツカワ、カジカ狙いで日高へ行く? との誘いがあり、もちろん「行くとも!!」と二つ返事。一週間で一番忙しい土曜日の仕事から帰って、すぐに車中泊+投げ釣りの荷物を積み込み、先行する彼の待つ、日高 シノダイ岬へと向かいました。
釣りを始めた1年目は、日高方面なんて、遠いし行くことはないだろうと思ってましたが、2年目の今年は、突然 投げ釣りの魅力にすっかりハマって、中でもマツカワという幻のカレイの存在を知ったことにより、是非とも釣りたい、でも、ぜんぜん釣れない、投げ釣り師にとっての、第一級ターゲット「マツカワ (タカノハガレイ)」を追い求め、ついに4度目の挑戦となりました。
↑ アプリWindyで風を確認すると、日本海は最悪。太平洋は大丈夫そうです。
いつもの日本海がダメでも、太平洋側が大丈夫というパターンは多いです。苫小牧は高速使えば50分圏内ですから、こういう時に行くことが多い。
↑ 高速に乗ると札幌から約90分。3週間前にマツカワ狙いで行った門別漁港のすぐ隣がシノダイ岬。岬といっても、高さはほぼゼロで、平磯が広がっているようです。夜10時前に合流を果たし、気温0℃。寒っ!!! じゃあ寝る前に2本くらい、イカゴロ仕掛けを投げてみようと。
しかし、アタリらしいアタリも無く、石狩湾方面と違ってカジカがうようよ居るわけではないみたいです。それでも、イカゴロは太平洋の荒波に揉まれて溶けていきます。もったいないな。今夜はもう寝ちゃおう。早朝4時起きのアラームをセットして、グッタリと眠りに落ちました。昨晩は、カジカ仕掛けとマツカワ仕掛けを、ちょっと本気出して夢中で作ってしまい、3時間睡眠でした。「おれ、お疲れ…Zzz...」
アラームが鳴り5時間睡眠から起きると、ちょうど相棒も起きたようです。まだまだ眠いが、釣りに来たんだし、頑張って着替えるも、やはり魚の反応はまったくない。そうやって明るくなってきて、隣で4本竿を出していたおじさんが近づいてきた。
「何か釣れたかい?」
「いいえ、まったくアタリもないです」
「俺もキュウリ1匹と、ドンコ1匹だよ」
「うちの相棒も、ドンコ1匹でした。キュウリですか!? へぇー!!」
「釣れない原因が分かったよ。あそこ見てごらん。トドが居るでしょ」
「えっ、マジですか? えーっと、あっ!! 出てきた、わぁ、こりゃあ釣れないわけだ」
「俺たちの真正面。50mくらいか。まいったねー」
薄ら明るい海に、たまに浮き出てくる黒い影。トドかぁ。
これは、移動しなきゃ! 相棒と相談して、それで上の地図のサーフへ小移動しました。先客さんたちが、サーフに ずらっと 4~10本の竿を並べております。10本ってすげーなー^^;; こういう光景を間近で見るのは、今日が初めてだし、ついに僕も買ったばかりの 赤いサーフスタンド(約1,000円) を4基を使うのです。ワクワクするぜ!!!
↑ かっけーーー!!!! なんか嬉しくなってくる。
砲台を設営している気分。
僕は普段、投げ竿は 20-360 (適正負荷オモリ20号の投げ竿、長さは3.6m) を4本並べて愛用してるのですが、さすがに荒波の多い太平洋では、使い物にならず、硬くて長い、30-425 を2本だけ買って使ってました。しかしマツカワ狙いの竿は多く出して探っていかねばならないので、急遽、安い 3,980円のを2本購入しました。(いまでも4000円を安いとは思わないが…釣具の世界では安物の位置づけなんですよね)
その竿は 27-420 の竿で、できれば 30号が欲しかったが、軟わめのロッドしか売ってなかったんです。でも27号という武器も欲しかったし、太平洋でも通用するだろうと考えました。
実際使った感想ですが、思った以上に柔らかい感じでした。しかしグラスファイバーほど柔くないです。ふつう投げ竿のガイドの個数は5個ですが、この竿は7個だったので、柔らかいんだろなぁとは思ってました。
気に入りました。これはこれでありだし、高い波でも、サーフスタンドに立てれば、波の影響も最小限で問題なし!!
↑ 今回最初の獲物は… イカゴロ仕掛けのフック2本に掛かった、クサウオ君。30cm。おおっ、これが噂のクサウオか!! (語源は、加賀弁でくさい(つまらん)魚)
なぜか冬~春の樽川埠頭や西防砂堤の夜釣りで、クサウオの赤ちゃんサイズがよく釣れますが、これが成魚か。胸に丸い吸盤があり、皮膚はプルンプルンのゼラチン質でブヨブヨです。日本海で成魚は中々釣れないので、一度は釣っておきたかった。ドンコちゃんと同じく人気のないお魚ですね。リリースです。
↑ ハゴトコが一番釣れて、計7匹。今回の最大サイズは26cm。
門別はハゴトコが多いなぁ。前回の門別漁港テトラの穴釣りでも、こればっかり。
図鑑では、ハゴトコは23cmまでしか成長しないと書いてあり、そのとおりで、いままで30匹くらい釣りましたが、今日までは最大23cmでした。なので、26cmというのは、いったいどういうことだろう? 進化して、スーパーハゴトコとか?
アブラコとの見分け方は、どくとくのドット調の雰囲気と、尾びれの形状。
↑ グリーンカラーのハゴトコも3匹釣れた。最初は食べ物の違い (草食系?w) と思ってましたが、もしかしたらアイナメ同様に、婚姻色なのかも知れませんね。ん? ハゴトコには黄色味の強い固体もいるから、実はあれがオスで、産卵期になると黄色から緑色に変化するんじゃないか?
ハゴトコの食味はあまり美味しくないそうですが、たしかに食欲は沸きませんね。こんな派手なグリーン。
↑ こんな根魚ばかり釣れるってことは、海底は海藻地帯かも。
そう思って、Deeper Pro+ を中投げしてみると、40mくらいの地点で、深さ2.5m、水温11℃、やはり海藻が茂ってる。海底のデコボコは、向かい風が強くなってきて、波が立ってきたからです。本当はほぼフラットでしょう。
駆け上がりの場所なども探りたかったが、この海面状況では無理ですね orz
↑ ゆっくりリーリングして魚探ボールを移動させながら、海底を調査。ああ、無理ですね。でも波打ち際まで海藻が茂っているのが分かる。そして、波打ち際にゴミ? 砂?と思われる多数の浮遊物の反応がある。
この水温11℃という数値は、石狩湾の14℃と比べると低いですね。イメージ通り。
↑ 自作のカジカ仕掛け。仕掛けを自作するようになったのは、この数ヶ月ですが、いやぁ、楽しいです。市販仕掛けよりゴテゴテしちゃいますが、愛情込めた分だけ、釣りが楽しいです。そしてちゃんと釣れてくれる。
↑ 4本並べると、竿先なんて見てる暇がないですね。竿先にスズを付けておき、確実にアタリに気づくようにしました。そうやって、黙々とローテーションを繰り返していたところ…
↑ マツカワ様がキターーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!
ハゴトコとのダブルで釣れました。15cm (><) 小さい!! でも、初めて釣ったぞ!!
松の皮に例えられるウロコの感触を少しだけ楽しみ、
↑ すんません、裏返します。一目で分かる黄色い裏側。複雑な模様ですね。
仕掛けは、ハリスに小さい夜光ビーズ1個という超シンプルな胴付きカレイ仕掛けに、塩イソメでした。やはりカレイはイソメだよなと思った。
ほかの魚より心持ち優しくふんわりと、海へリリース。今年はもう来ないけど、来年は積極的に遠征に来るぞ。だって、マツカワ様は、いるって分かったから^^v
↑ お昼頃になると、魚信も遠くなった。
相棒と12時に納竿しようと打ち合わせたとおり、竿3本体制でやってた彼は先に帰っていく。次こそは、青島海岸で3人でカジカ釣りしようねと約束して別れを告げる。彼の釣果は、クサウオ1、カジカ(27cm)、ほかはあまり釣れてなかったように見えた。僕は自分の竿にかかりっきりだったので、あまり彼のほうを見れてなかった。
僕に最後に釣れたのは、34cmと立派なクサウオ君だった。2匹目。最初はキモかったけど、このプルプルボディーのあまりのゼラチン感を少し楽しめるようになった。マツカワ仕掛けのサンマに食いついてた。両手で包み込んで優しくリリースした。
↑ このサーフスタンド(正式名称は知らない ^^;)
足を掛けて砂浜に深く打ち込むことができるようになってるんですねー。
(ホーマックの売り場で売ってたものは、足をかける部分が付いてなかった!!)
最初、竿ってどうやって置くんだろうって、想像できなかったけど、他の人の使っているやり方を見て納得。ラインをピンと張って、海側へ引っ張られる力が加わっているため、倒れないということなんですね。もし大物がかかって、糸ふけがでたら竿が後ろへ倒れるかもw こいつとの付き合いはこれからさ。よろしくね。赤いキミ。
あ、赤いキミで思い出した。僕から50mくらい離れた隣の隣の釣り人が、でっかくて赤いやつを釣り上げてましたよ。あれを見たとき、ただの砂浜じゃないなと確信した。
本日の釣果
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・マツカワ 15cm
・ハゴトコ 7匹 (最大26cm)
・クサウオ 2匹 (34cm、30cm)